スマホUI・UX通知表 : ZOZOTOWN スマホ版ウェブサイト


スマホUI・UXを評価してみた : ZOZOTOWN スマホ版ウェブサイト編

本シリーズでは現行の各社のスマートフォンサイトやアプリのUIやUXを定量的に評価することで、スマホ向けUI・UXの最適解を探索します。

第二回目は、超人気アパレル通販、ZOZOTOWNのスマホ向けWebサイトを評価します。ZOZOはオシャレなデザインもその特徴ですが、果たしてUI・UXとしては適切なのでしょうか?

ZOZOTOWN トップページ

ZOZOTOWN トップページ

 

UI・UX通知表 : 欲しいものが手に入るが、意外とごちゃごちゃしている。

 

評価項目 評価 (1〜5)
見せ方 4 商品画像やモデル着用写真などふんだんに使っており、
購入対象が見やすい
一方で、スマホ向けに情報が整理されておらず、
見難く、わかりにくい部分がある
探しやすさ 5 価格帯、色、柄、ブランド、割引率など、検索項目が
充実しており、自分の欲しい商品が手に入る
買いやすさ 3 一部スマホに最適化できていない部分がある。
購入完了までのプロセスの中で、離脱の可能性のある
要素が多く残されている。
楽しさ 4 写真も商品数も多く、コーディネートなどの
コンテンツも充実していて、お店で買物
しているような楽しさがある。
画像を多用しているためか、読み込みにストレス
感じる場面がままあった。

 

ターゲット設定 : リーズナブルなシャツがほしい30代男性

今回は、以下のターゲットを想定して評価を行いました。

ターゲット使用シチュエーション
誰が 白いシャツが今すぐ欲しい30代の男性が
何のために ブランドシャツを安価に手に入れるために
どうする セール商品を検索し、商品画像を見て、
気に入った商品をひとつ購入する

 

UI評価 : 一つの画面にたくさんの機能

ZOZOのトップページはたくさんの機能が大量に詰まっています。 スマートフォンの画面サイズ制約を考えるといささか詰め込みすぎのように思えます。

ZOZOTOWN トップページ メニューバー

例えば画面最上部のツールバーですが、ここは最初に必ず見られる場所なので、なるべく重要度の高い要素を置くのが望ましいです。

カートは良いとして、それ以外のお気に入りや履歴などの項目は重要度や使用頻度がさほど高くなさそうです。その領域が別の目的に活用できるのに、もったいないですね。

ZOZO トップページ タブ

ランキング、コーディネート、トピックス、など、複数の異なるカテゴリの内容がタブにまとめられています。一見するとスマホ的なUIで使い勝手もよさそうですが、タブ情報をすべて見るにはユーザーのクリックが必要なため、直感的な操作を阻害しています。

ZOZOTOWNのスマホサイトがこのように情報を詰め込む形になっているのは、PC版サイトを再現するような作りになっているためだと思われます。ユーザーにとってわかりにくいので、例えば機能を分けた複数ページにするなどすれば良いのですが。

絞り込み検索がとても高度

ZOZOTOWN 絞り込み検索

ZOZOTOWNは検索機能がとても優れています。色、価格帯、ブランドなどは当たり前ですが、セール品だけで検索したり、結果をオフ率が高い順にソートしたり、消費者にとって嬉しい検索オプションがあります。 このため、買いたいと思える商品は必ず見つかります。

購入画面は改良の余地あり

購入中、カード情報の登録時に、突然PCサイトの画面になってしまうことがありました。まだスマホ向けの調整が完璧にはできていないようです。

また、購入確定ボタンが画面の最下部にある点、その下にフッターが残っている点が、離脱率を高める要因となっています。最後の最後になって「やっぱ買うのやめた」となってしまうリスクを自ら上げているようなものなので、修正するのが望ましいと思います。

ZOZOTOWN 購入画面

 

 

UXについての評価 : 欲しい服が手に入って嬉しい

ZOZOTOWNは詳細に商品を検索できるので、欲しい商品が必ず見つかります。そして、もし欲しい商品が売り切れていた時でも、再入荷お知らせメールを送ってくれます。
ZOZOTOWN 再入荷お知らせメール

衣服は個人の好みが強く分かれるので、似たような商品であっても代替が効きません。消費者が「どうしても欲しい」という思いを裏切らず、ZOZO側は消費者の需要を逃がさない、という、よくできた仕組みになっていると思います。

また、コーディネートは、「なにか欲しいけど何を買えばいいかわからない」「最近の流行を知りたい」というニーズを同時に満たしており、オンラインでは難しい、ショップ感覚のレコメンドを間接的に実現できていると思います。

ZOZOTOWN コーディネート ZOZOTOWN コーディネート

ネット通販だとどうしても自分の想像の範囲の買い物になってしまい、冒険ができなくなってしまうものですが、こういったコンテンツがあれば、ショップ店員との対話のような擬似的な楽しみを提供できると思います。

 

ZOZOTOWN スマホサイトのUI・UXポジション : 欲しい服を楽しみながら買う

以下のマトリックスは、UIとUXを「コントロール主義」と「ユーザー中心主義」の2つの視点から評価したものです。

コントロール主義とは、ユーザーを制御しようという考え方。ユーザー中心主義とは、ユーザーに自由にさせようという考え方です。

ZOZOTOWN UI・UXポジショニングマップ

傾向 ポジション 詳細
UI ユーザー中心 3 ユーザーが欲しい商品を自由に探しだす
機能が豊富だが、スマホ向けとしては
冗長ぎみ。
UX ユーザー中心 4 豊富な商品画像やコーディネートを見て、
ショップのように楽しみながら買い物が
できる。

 

総括 : 自分の好きなスタイルで買い物ができる

ZOZOTOWNのスマホサイトは、ユーザーが自分の欲しい服を自由に商品を探し出すことができる、ユーザー中心のUIです。また、コーディネートを見る「面白さ」であったり、大きな商品画像をたくさん提供することでウィンドウショッピングのような「楽しさ」を提供する、ユーザー中心のUXです。

商品を詳細に探すことができ過ぎるせいで、スマホの限られた画面では情報過多な面が多少ありました。その結果、画面表示が遅いなどの弊害として出たりしています。ユーザーが本当に必要な情報は何なのか、取捨するプロセスがあれば、より一層ユーザー中心のUI・UXになるのではないかと感じました。

 

コントロール主義のUIの特徴

  • ユーザーの自由な行動を制限するデザイン。
  • 突発的購入や、ついで買いへ誘導する。
  • 買って欲しい商品を買ってもらいやすいUI。

ユーザー中心主義のUIの特徴

コントロール主義のUXの特徴

  • ユーザーが得るもの→情報

ユーザー中心主義のUXの特徴

  • ユーザーが得るもの→楽しさ

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